主な研究テーマ

  • 元素の特性を活かした新反応と新物質の設計・開発
  • 創薬を指向した元素化学・合成化学
  • 理論化学・分光学に基づく現象解明

研究の概要

医薬品は主に炭素、水素、酸素、窒素から構成される有機化合物であり、生体内分子との相互作用によって薬効を発現します。これまでの医薬品は、天然物の直接利用にはじまり、生体分子機能の理解が進むとともに、その制御を目的とする人工分子を設計・合成することによって生み出されてきました。

私たちの研究室では、これまでの創薬における利用が未発展な「さまざまな元素」を自在に操る科学・技術の開拓に取り組みます。上記の炭素、水素、酸素、窒素で構築される化学空間(ケミカルスペース)は、有機化学および創薬の長い歴史の中で大きく発展してきましたが、未来への拡がり関しては非常に限定的です。元素周期表には数々の「未開拓元素」が眠っており、これらを医薬分子の構成要素として利活用することができれば、究極的には薬効や機能設計に無限の可能性をもたらすことができると考えています。

有機合成化学・元素化学・理論計算化学・分光学をもとにした新反応の設計と開発、それに基づく新奇化合物の創出を通して、これからの薬学研究を切り拓いていきます。

教員紹介

平野 圭一 教授

  • 有機化学
  • 元素化学
  • 計算化学

王 超 准教授

  • 有機化学
  • 元素化学
  • 計算化学

松本 晃 助教

  • 有機合成化学
  • 光反応化学

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