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装置の原理 |
磁場内に有機化合物等の資料を置くと,例えば1H,13C(核スピンI=1/2)などの構
成原子核
は2通りのエネルギー準位に配向します。このエネルギー差に相当するラジオ波を照射すると,そのラジオ波を共鳴吸収して低エネルギー状態から
高エネルギー 状態へのスピン遷移が起こります。この共鳴吸収現象を利用する分光法が核磁気共鳴(NMR)スペクトルです。
1H-NMRスペクトルから (1)化学シフト (2)スピン−スピン結合定数 (3)シグナル面積強度(1H
の数) (4)緩和時間の4つのパラメータが,13C-NMRスペクトルから (1)炭素数 (2)化学シフト
(3)炭素につい ている1Hの数 (4)スピン−スピン結合定数などの情報が得られます。これらを利用して物質の構
造解析,確認または 定量を行うこ とができます。濃度の低い試料や,測定感度の低い核(13C)でも何度も積算を行
うことにより測定が可能です。さらに スピン結合の
解析に有効な二次元NMRスペクトル(COSY,NOESY,HMQC,HMBC)測定などができます。
操作方法 |
試料を重水素化溶媒(CDCl3など)に溶解し,これに基準物質を添加して試料管(5mmφ)に入れ,磁場内に挿
入して測 定します。
装置はコンピュータ化されているので,操作法を習得した上で測定して下さい。
申し込み窓口 |
内山 正彦 機器分析研究施設 076-234-4428 (測定は利用者自身による測定のみとなります)
申し込み及び利用の仕方 |
あらかじめ所定の書式を用いて利用登録申請をして下さい。登録後は、サイボウズに よる 機器利用 予約をした上で機器を使用することになります。詳細に ついては、上記の申し込み窓口までお問い合わせ下さい。
使用料金 |
(円/時間) | |
ECS400 | 325 |