( 学生の皆さまへ ) for students
研究を知る What We Do
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POINT 01
がん免疫応答を理解したナノマシン設計
最新の腫瘍免疫学研究から、がんに有効な免疫応答を選択し、それを実現するための搭載分子と動きを実現するためのナノマシンを設計します。実際にナノマシンの性能を評価し、設計にフィードバックすることで、最適なナノマシンに仕上げていきます。
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POINT 02
免疫細胞に届ける標的化技術
私達は、免疫細胞の種類を従来よりも細かく見分けるオリジナル技術の開発に成功しています。この技術をナノマシンに付与することで、より精密に狙った免疫細胞へナノマシンを送ることができるようになります。
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POINT 03
ナノマシンで免疫細胞を操る
ナノマシンは、免疫細胞に入るだけでは機能しません。ナノマシンに免疫細胞を操る作業をしてもらう必要があります。そのため、ナノマシンが免疫細胞に入った後の動きも考えた設計が重要になります。免疫細胞の機能を確認しながら、ナノマシンをチューニングしていきます。
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POINT 01
設計したナノマシンのがん免疫応答を知る
設計したナノマシンが戦略通りの免疫応答を誘導できているかを調べることは大切です。ナノマシンの設計にもフィードバックすることができます。また、予想外の反応が起こっており、新しい発見に繋がることもあります。
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POINT 02
ナノマシンの設計とがんの免疫状態をリンク
治療したいがんの免疫がどのような状態になっているかを把握することは、ナノマシンの設計に非常に役立ちます。私達は、がんの免疫状態を簡便に調べる方法を模索し、ナノマシンを合理的かつ体系的に設計するための研究も行っています。
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POINT 03
ナノマシンを活用してがん免疫応答の未知を解明
ナノマシンを活用することで、これまで不明であったがん免疫応答を明らかにし、がん免疫療法の開発に貢献したいと考えています。主に、免疫細胞に作用する分子が生体内でどのようなメカニズムでがん免疫応答を起こすのかを明らかにしています。
育成方針 Policy
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01 研究力を鍛える
研究力のトレーニングは、大学の研究室における教育の中で最も大切です。研究力には様々な要素が含まれていますが、論理的思考、問題解決力、創造力の3つを重視しています。論理的思考と問題解決力は、研究を進める上で重要な能力で、得られたデータに基づいて、解釈し結論付ける、次の問題点を把握する、解決法を立案するという日々の研究サイクルに直結しています。また、これまでになかった何かを「創造」することが研究の醍醐味です。これには、適切な問題設定を行い、アイディアを練ることが必要です。私達の研究室では、日々の活動を通して、これらの研究力が鍛えられるように指導しています。研究力は研究以外にも生涯にわたって役に立ちます。研究室での研究テーマで成果を出すことも大事ですが、研究室での研究活動を通して自己研鑽し、社会で活躍できる人材になってほしいと願っています。
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02 発信力を磨く
どんなに優れた研究成果もアウトプット(発信)しなければ埋もれてしまいます。研究活動において、得られた成果を発表することは自身や社会にとって非常に大切です。そのために、文章作成力、プレゼンテーション力、質問力を磨く機会を多く用意しています。例えば、研究室セミナー、学会発表、卒業論文指導、研究論文執筆などです。当然ながら、研究倫理を理解した上で、発信することが必要です。こちらも研究力と同様に、皆さんが社会に出ても必ず役に立つ能力ですし、自身のプレゼンスを高めることに繋がります。日々の研究活動を通して成果を出し、学会発表、さらには国際英語論文として発表することを目指します。
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03 研究を楽しむ
答えが分かっている学生実習とは異なり、研究室で行う研究は、世界で誰も答えを出していないことに取り組みます。そのため、実験は失敗することが殆どで皆さんにとっては大変だと思います。しかし、失敗は問題解決力のトレーニングに絶好の機会です。自分で一生懸命に考えた作戦が上手くいったときの嬉しさを体験してください。また、世界で初めての発見ができることも研究の魅力だと思います。大学の研究室での研究活動は、100%研究に没頭できる最初で最後の機会です。思う存分、研究を楽しんでください。きっと、自分が大きく成長したことを実感できるはずです。