本研究室では、有機合成化学を基盤として、創薬開発の発展に貢献する新しい有機合成反応の開発、生体に作用する機能性分子(生理活性物質等)の合成研究を行っています。有機化学は、薬の活性本体である有機分子を合成するだけでなく、細胞、抗体、タンパク質、核酸など生体物質への人工的化学修飾を実現する基盤技術も開発できる学問です。薬も従来の低分子医薬品から、抗体に薬物を化学的に結合させて副作用の少ない抗がん剤等への開発へと進化しており、現在は、より精緻な基盤技術(化学変換)が要求されています。次代の創薬へ貢献する有機化学の研究は、創薬科学研究において重要な研究分野です。
当研究室では、これまで困難と考えられていた有機化学反応の実現と理解、独自の有機触媒による新たな合成反応の開拓、標的化合物の効率的な合成を志向した合成ルートのデザイン、その合成ルートを可能とする合成反応の開発、更に創薬基盤技術を支える有機合成反応の開発を研究しています。
研究室住所:920-1192 金沢市角間町 金沢大学医薬保健研究域 薬学系 機能性分子合成学研究室
研究室場所:自然科学1号館7階1B726
金沢駅からのアクセス:金沢駅東口バス乗り場(8番のりば)から金沢大学行きのバスに乗車。金沢大学自然研前で降車。
本学学生:有機化学に興味がある積極的学生の参加を期待します。
他大学:他大学からの大学院学生(博士課程を含む)の受け入れを行っていますので、興味がある方は松尾、浜田または臼口までご連絡ください。