クコ(ナス科)
Lycium chinense Miller
薬用部位:果実(生薬名:枸杞子<クコシ>)
根皮(地骨皮<ジコッピ>)
葉(枸杞葉<クコヨウ>)
『名医別録』には「冬に根を採り、春夏に葉を採り、秋に茎と実を採る」と記されており、根皮は地骨皮、葉は枸杞葉、果実は枸杞子として用いられる。
枸杞子は薬善料理や中国茶に用いられるほか、強壮を目的に杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)に配合される。
地骨皮は強壮、解熱薬として滋陰至宝湯(じいんしほうとう)、清心蓮子飲(せいしんれんいんし)などに配合される。
枸杞葉は民間的に高血圧症に用いられる。
(撮影日:2016年12月15日)
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